飛距離が出るドライバーはここが違う。クラブ選びで注目したい3つの数値
ゴルフクラブのスペックは家に居ながらでも知ることができます。その際、どのような要素に注目すれば飛距離が出るドライバーを選べるのか?重要な3つの数値を解説します。
「どのクラブで打っても飛距離が変わらない」「思ったように飛距離が出せない」そんな悩みのあるゴルファーの方はぜひ参考にしてみてください。
飛距離が出るドライバーの数値とは
ドライバーを選ぶ際に重要な3要素は、「ボール初速」「打ち出し角」「スピン量」です。これらの数値は飛距離の初期条件と言い換えることもできます。この3つの中で、ドライバーの飛距離に最も影響するのは「ボール初速」です。
ボール初速 → 飛距離に70〜80%影響する
打ち出し角+スピン量 → 飛距離に20〜30%影響する
ボール初速を確認する方法
ボール初速は目測ではなく弾道計測器で測定します。比較する際は、全て同一の計測器を使用する必要があります。弾道計測器にはレーダー式とカメラ式があります。レーダー式は屋外での弾道計測に強みがあり、カメラ式は屋内で距離が取れないときでもボールのスピン量や初速から飛距離をかなり正確に測定します。
飛ぶドライバーの定義
ボール初速が70m/s以上のドライバーは「飛ぶ」とジャッジすることができます。飛ぶヘッドと飛ばないヘッドを比較すると、ボール初速は1〜1.5m/sほど異なります。少しの違いに感じますが、飛距離に換算すると5〜10yは変わってきます。
ドライバーの平均飛距離
ドライバーの飛距離(キャリー)はヘッドスピード×5.5で算出できます。ヘッドスピードとはスイングの速さのことを指します。ヘッドスピード別の飛距離の目安を以下に紹介します。
飛距離の目安
- 38m/s 209ヤード
- 40m/s 220ヤード
- 42m/s 231ヤード
- 44m/s 242ヤード
- 46m/s 253ヤード
- 48m/s 264ヤード
- 50m/s 275ヤード
ドライバーとその他のゴルフクラブの違い
ドライバーはゴルフクラブの中で最も飛距離が出るクラブです。他のクラブよりも総重量は軽く、ヘッドの芯に当てるのが難しいことが大きな違いです。また、ヘッドが大きく、クラブが長いことが特徴です。
飛距離アップで意識したいポイント①
飛距離アップのために意識したいのは体幹のトレーニングです。ゴルフのスイングは体幹を軸として回転します。その際に、体幹が弱いと軸がブレやすくなり、クラブの芯でボールを捉えることが難しくなります。そのことが飛距離を縮めてしまう原因にもなります。
次にヘッドスピードが遅いと飛距離が伸びにくくなります。飛距離を上げるためには、筋肉を鍛えてクラブを早く振り抜くことが必要です。しかし、力任せのスイングではどんなに速く回転しても、かえって軸が前後左右にぶれてしまうことがあります。
飛距離を出すためには体幹をトレーニングすることが重要です。体幹を鍛えることで上半身と下半身を繋ぐ軸が安定し、効率的に体を回転させることができます。また、その回転に従って、連動する手足の筋肉を鍛えると、クラブのスピードが爆速になり、かなり飛距離を出すことができます。体の回転や、体重移動にしっかりと耐えられる強い体幹を目指してトレーニングしましょう。
飛距離とトレーニングの関係性について知りたい方はこちらを参考にしてみてください
ゴルフに必要なのは技術ではない⁉︎飛距離が伸び悩む原因と対処法を解説
飛距離アップで意識したいポイント②
飛距離アップのために意識したいのはグリップの握り方です。例えば「フックに悩んでいる」という方のグリップを見たとき、ほとんどの場合がフックになりやすい握り方をしています。ボールが最初から左に飛ぶことをフック(引っ掛け)といいますが、左手を内側に絞るストロンググリップになっている方はスクエアグリップに戻すことをおすすめします。フックとは逆に、ボールがスライスしてしまう方は左手を内側に絞るストロンググリップで打つと、ボールの軌道が真っ直ぐに近づき飛距離が伸びやすいです。
また、自分に最適なグリップを知る方法は以下に紹介するグリップを全て試してみることです。一般的に、握力が弱い方や女性にはインターロッキンググリップやテンフィンガーグリップが合っています。最近の傾向としては個々の力量に関係なく、インターロッキンググリップが流行しています。
【3種類のグリップの握り方】
①オーバーラッピング
最もポピュラーなゴルフクラブの握り方と言われているのがこのオーバーラッピンググリップです。左手の人差し指と中指の間に右手の小指を乗せる方法で、両手でクラブを包み込むような握り方です。右手の感覚をより強く出せるのがオーバーラッピンググリップの特徴です。
②インターロッキング
インターロッキンググリップは、左手の人差し指と右手の小指を絡める握り方です。石川遼選手や渋野日向子選手のグリップになります。オーバーラッピンググリップとの違いは、両手の一体感が強く、方向性に優れている点です。また、握力が弱い方や手が小さい方、女性の方にもおすすめの握り方です。
③テンフィンガーグリップ
テンフィンガーグリップは、別名ベースボールグリップとも言われています。
その名の通り、左右の指を絡める事無く、10本全ての指でグリップします。この握り方は、両手でしっかりと握れて手首の動きを使いやすいので、非力な方に向いています。比較的珍しい握り方ですが、トッププロ選手の中にも使っている方はいます。
飛距離アップで意識したいポイント③
飛距離アップのために意識したいのはドライバーの打ち方です。ドライバーは他のクラブよりも長いという特徴があります。そのため、ドライバーは上からダウンブローに打ち込むのではなく、横から振り上げるアッパーブローの軌道を目指して打つようにしましょう。そうすることで、ボールは高く遠くに飛んでいきます。体が覚えてくれるまで何度も練習しましょう。
飛距離を伸ばす打ち方についてはこちらを参考にしてみてください
飛距離を伸ばしたいゴルファー必見!意識するべきポイントと打ち方を伝授!
また、顔の向きを意識してスイングを安定させることも重要です。ゴルフレッスンでは、打つ瞬間までボールから目を離さないように。と言われますが、この意識には注意が必要です。ボールを見続けるために顔や頭を無理に固定すると肩が回りにくくなるため、下半身が正しく動かずに軸がブレやすくなってしまいます。特に、アマチュアの方はヘッドアップによってスライスするミスが多いです。そんなときは、顔を少し右に向けて、左目の視界にぼんやりとボールが見えるくらいでテイクバックします。インパクトの瞬間も顔が少し右を向く感覚でスイングしてみてください。
体の軸ブレやすくショットが安定しにくい方はこちらを参考にしてみてください
今回はドライバー選びにとても重要な要素について詳しく解説しました。知識が増えると次の練習がワクワクしてきますよね!28ゴルフスタジオでは必ず役立つゴルフについての情報を発信しています。また、当ゴルフスタジオ(神戸北店・垂水店)ではスコアアップのための技術力やコースマネジメント力の向上、体のトレーニングを経験豊富なトレーナー陣が全力でサポートしています。ウェブサイトやお電話からお気軽にご相談ください。