
ショートパットの悩みを解決!緊張に強くなる方法とマレット型パターの活用
本記事では安定したショートパット(ストローク)を身につける練習法と、ショートパットが苦手な方におすすめのパターをご紹介します。
パターはスコアの約40%を占めると言われています。しかし、たとえ2メートル以内の短いパットでも外してしまうゴルファーは少なくありません。ショートパットは技術的な問題以上に、メンタルやクラブ選びが大きく影響するショットです。
1. ショートパットが難しい理由
本章では、ショートパットが難しいとされる理由を掘り下げ、なぜメンタルの影響が強く働くのかを明らかにしていきます。
ショートパットはわずか2メートル以内の距離であっても簡単ではなく、多くのゴルファーがつまずいてしまいます。その背景には、技術的な要素以上に「心理的プレッシャー」が大きく関係しています。
1-1. 入れたい欲求と外す不安が生むプレッシャー
ショートパットは「絶対に入れたい」「外したくない」という気持ちが強く働く場面です。その心理的プレッシャーこそが、ショートパットを難しくしている大きな要因です。
また、カップインを意識するあまり、ボールをインパクト前に目で追ってしまい「ヘッドアップ」や「ストロークのブレ」を引き起こすことも少なくありません。つまり、ショートパットの難しさは技術不足というよりも、強い欲求と不安から生まれる心理的プレッシャーにあるのです。
1-2. ヘッドアップとストロークの乱れ
ショートパットでよく起こる典型的なミスが「ヘッドアップ」です。ボールがカップに入るかどうかを確認したくなるあまり、インパクト前に頭や上体が動いてしまい、ストロークの軌道が乱れます。わずかな動きでもフェースの向きがずれてしまえば、短い距離でもボールは外れてしまいます。
また、結果を気にする意識が強くなると、ストロークが急ぎ足になったり、手首を使いすぎてフェースが開閉したりすることも少なくありません。こうした小さな乱れが積み重なることで、ショートパットは難しさを増してしまうのです。
1-3. 距離の短さが生む錯覚
ショートパットは距離の短さこそが難しさを増す要因です。2メートル以内のパットはカップまでが近いため、ほんのわずかなフェースのズレや力加減の違いが結果に大きく影響します。距離が短い分、修正の余地がなく、誤差がそのままミスにつながるのです。
「この距離なら入って当たり前」という心理的な錯覚が、余計に集中を乱す要因となります。短さゆえの繊細さと期待値の高さが重なることで、ショートパットは意外にも高い難易度を持っているのです。
2. ショートパットの改善方法
本章ではショートパットの改善方法を紹介します。ショートパットの難しさは、技術よりも心理的な要因に大きく左右されます。しかし、ちょっとした意識の切り替えや練習の工夫で、誰でも安定したストロークをすることができます。
2-1. 下半身を固定したショルダーストローク練習
ショートパットを安定させるうえで最も重要なのは、下半身を動かさず肩の回転だけで打つショルダーストロークの練習です。手首を使ってしまうとフェースの開閉が大きくなり、短い距離でも方向性が乱れやすくなります。下半身をしっかり固定して肩を支点に動かすことで、ストローク全体がシンプルになり、再現性が高まります。
また、この方法を実践する際にはグリッププレッシャーを緩め、余計な力を抜くことがポイントです。リラックスしたストロークを心がけることで、狙ったラインに正確にボールを転がすことができるようになります。
過去の記事では自宅でできるパター練習を紹介しています。
関連記事:飽きずに自宅でできるパター練習3選|毎日5分でスコア改善を目指す
2-2. 目を閉じてストロークする練習
ショートパットでは「入るかどうか」を意識しすぎるあまり、視覚に頼って頭や体が動いてしまうことがあります。そんな時に効果的なのが、目を閉じてストロークする練習です。視覚情報を遮断することで、ボールの行方よりも自分の体の感覚に集中でき、肩の動きやリズムの乱れを感じ取りやすくなります。
この練習を繰り返すことでストローク中の余計な動きを抑えられ、自然と安定感が増していきます。目を閉じることで得られる「体の動きを感じ取る感覚」は、普段のプレーでも大きな自信につながります。
2-3. グリッププレッシャーを緩める練習
ショートパットで失敗する大きな原因のひとつが「握りの強さ」です。外したくない気持ちが強くなるほど、無意識にグリップを強く握りしめてしまい、ストロークが硬直してしまいます。そこで意識したいのが、クラブをあえて軽く握ることです。
グリッププレッシャーを緩めることで手首や腕の余計な動きが抑えられ、スムーズで自然なストロークが可能になります。卵をつぶさない程度に握るイメージを持つと、安定感のあるショートパットにつながります。
ちなみに、パターの握り方は5種類以上もあることを知っていましたか?それぞれの特徴を詳しく解説していますので、ぜひこちらも参考にしてください。
関連記事:パターの握り方って5種類以上もあるって知ってましたか?それぞれの特徴を解説
3. ショートパットが苦手な方はマレット型パターがおすすめ
本章では、クラブの特性や考え方の工夫によってショートパットの苦手意識を克服する方法を紹介します。ショートパットは、技術やメンタル面以外にも「道具の選び方」や「発想の切り替え」も大きな効果をもたらします。特にパターの形状が自分に合っていると、視覚的にも安心感が与えられ、プレッシャーを軽減する重要な要素となります。
自分に合ったパター選びのポイントはこちらを参考にしてみてください。
関連記事:自分に合ったパター選びのポイント。ヘッドとネック形状の違いを詳しく解説。
3-1. マレット型パターはラインのイメージがしやすい
マレット型のパターは、アドレス時にヘッドが大きく見えるため、ボールの後方からカップに向かうラインがイメージしやすいという利点があります。視野が広がることで「真っすぐ構えられている」という安心感を得やすくなり、結果的にストロークの再現性を高めてくれます。
また、重心が深く設計されているため、ストロークが安定しやすく、インパクト時のブレも少なくなります。こうした特徴は心理的なプレッシャーを和らげる効果もあり、ショートパットの精度向上につながります。
3-2. マレット型パターは不安や迷いが減少する
ショートパットでは「カップまでのラインが見えるかどうか」が心理的な安定に直結しますが、マレット型パターのように視認性の高いヘッドを使うと、ボールからカップに伸びるラインを自然にイメージできます。視覚的にラインが明確になることで、自信を持ってストロークできるようになり、余計な不安や迷いが減少します。
まとめ|ショートパット克服のカギは技術よりも工夫
パターの精度はスコア全体の約40%を占めると言われるほど、ゴルフの成績に直結します。今回ご紹介した 「ショルダーストロークの練習」「目を閉じてパットする練習」「マレット型パターを使ってみる」はいずれも手軽に取り組める効果的な方法です。
パターの練習は、短時間でも続ける価値があります。さらに詳しいパターの改善メニューや個別レッスンの内容については、28 Golf Studioの公式サイトからお気軽にお問い合わせできます。
初心者やパターに苦手意識がある方にとっては、正しいストローク感覚を体で覚えること、自分に合ったクラブを選ぶことがスコア改善の第一歩になります。
【28 Golf Studio】では、こうしたパターの練習成果をさらに高めるために、実際のコース場面を想定した距離感・ラインの練習を行い、ラウンドで即活かせる実戦型のパタートレーニングを提供します。
✅ 自分のストロークを数値で把握できるレッスン
✅ 個人の課題に合わせたオリジナルドリル提案
✅ 練習とラウンドをつなげる効率的なフィードバック
時期によっては無料体験レッスンも実施していますので、ぜひ一度【28 Golf Studio】でパッティングの新しい上達法を体験してみてください。