
コースで迷わない!自信を持って振り切るドライバーの打ち方
ドライバーは、ゴルフの中で最も飛距離が出て、1打目で使うことが多いクラブ。だからこそ「当たらないと楽しくない」「飛ばないと面白くない」と感じる方も多いでしょう。ですが、どこに飛ぶか分からないまま“とりあえず真ん中へ”と打つティーショットは、実はミスの温床。ボールには必ずサイドスピンが入り、真っ直ぐ飛ばすのは至難の業です。
大切なのは、自分の持ち球(ドロー or フェード)を見極め、それを軸にしたコースマネジメントを行うこと。
この記事では、迷わず自信を持って振り切るための考え方と、持ち球を活かしてOBを減らし、気持ちよくプレーできる戦略的なドライバーの打ち方を解説します。ゴルフがもっと楽しくなる一歩を、ぜひここから踏み出してください!
■1. ドライバーで迷わないために必要な考え方
「とりあえずフェアウェイの真ん中に真っ直ぐ打とう」という考え方は、一見すると無難で正しいように思えます。しかし実際は、この“あいまいな狙い”こそが、スイング中の迷いや手元で合わせる動きを生み、ミスショットを引き起こす最大の原因です。コースで迷わず振り切るためには、自分の「持ち球」を前提とした明確な戦略が不可欠。この章では、ドライバーで迷わずプレーするために必要な思考の転換と、その重要性について解説します。
なお、「ドライバーの基本を見直したい」「飛距離と方向性を両立させたい」という方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
【決定版】ゴルフのドライバーの打ち方!安定したショットと飛距離アップのコツ
●1-1. 真っ直ぐ打つは“危険”な発想
ゴルフボールは基本的にサイドスピンが入るため、完全に真っ直ぐ飛ばすことは非常に難しいです。意図せず右や左に曲がるのがゴルフの常。真ん中を狙うというあいまいな意識では、スイング中に迷いが生じ、思い切って振り抜けず、手元で合わせるような不自然なスイングになってしまいます。これがOBやチョロといった大きなミスを招くのです。
●1-2. コースマネジメントは持ち球で変わる
コースマネジメントとは、自分の球筋に合わせてコースの使い方を決めること。ドロー系のボールで攻めるなら右側から攻めて左へ戻す。フェード系なら左から右へ。これにより、片側だけを警戒すればよくなり、コース幅を広く使えるようになります。どちらに曲がるか分からない状態より、精神的にもスイング的にも楽になり、結果としてナイスショットの確率が上がるのです
●1-3. 「フェアウェイ真ん中狙い」が陥るワナ
コースが狭いと、「真っ直ぐ行ってくれ…」と願うようなスイングになりがちです。しかし実際には、どちらかに曲がる可能性が高いため、両サイドのOBに怯えながらスイングすることに。結果、振り切れずにスイング軌道が乱れ、ミスショットにつながります。最初から「この球筋で攻める」と決めておくことで、無駄な不安や力みを減らすことができます。
■2. コースで使える持ち球の見つけ方と活かし方
コースで迷いなくスイングするためには、自分の「基本球筋=持ち球」を明確にしておくことが不可欠です。どちらに曲がるか分からないまま打つのではなく、「自分はこの球筋で攻める」と決めておくことで、狙いや構えに迷いがなくなり、プレー全体が安定します。ドローでもフェードでも、正解はありません。大切なのは、自分にとって“打ちやすくイメージしやすい”球筋を見つけること。
この章では、自分に合った持ち球の見つけ方と、実際のホールでそれをどう活かすかについて具体的に解説していきます。
●2-1. 自分の持ち球を明確にする
持ち球とは、自分がもっとも自然に打てる球筋のことです。ドロー(右から左)なのかフェード(左から右)なのか、それを明確にすることで、ターゲットの取り方や構え方、スイングイメージが具体的になります。まずはラウンドや練習場で、自分の自然な球筋を観察してみましょう。
●2-2. ドローとフェード、どちらがイメージしやすいか
ドローで攻めるのがしっくりくる人もいれば、フェードでコントロールしやすいと感じる人もいます。大切なのは、自分が「この球なら狙った方向に打てる」と思えること。左右どちらも打てるに越したことはありませんが、プロでも持ち球を軸にしてラウンドしているのが現実です。
●2-3. 持ち球を使ったコースマネジメントの実例
たとえば、持ち球がドローの人が右端にティアップし、右から左へ戻すイメージで打てば、左のOBラインだけを気にすればよくなります。逆にフェードなら左にティアップして、右へ逃がすイメージで構えましょう。フェアウェイ全体を視覚的に“使える”ことで、心理的な余裕が生まれます。
自分の持ち球に合ったクラブ選びも、安定感を高める大切な要素です。特にドライバーの性能は、球筋との相性に大きく影響します。
飛距離が出るドライバーはここが違う。クラブ選びで注目したい3つの数値
■3. 持ち球を安定させるための練習法
自分に合った持ち球を見つけた後は、それをコースで安定させていく必要があります。特に注意すべきは、狙いと逆方向に飛んでしまう「逆球」。これを防ぐためには、ただ打ち続けるのではなく、スイング中に何を意識するかを明確にした練習が不可欠です。実際、多くのトッププロでさえラウンド中は持ち球一本で戦っており、それだけ“安定した球筋”の価値は高いのです。
この章では、持ち球をコースで武器に変えるための具体的な練習方法と意識の持ち方を解説します。
●3-1. 逆球を減らす練習の考え方
例えば、ドローを打ちたいのにスライスが出てしまうと、大事故につながります。逆球が出る原因は、フェースの向きや体の回転不足が多く、これを理解したうえで「自分の中で必ずドローがかかる」フォームや意識を持つことが大切です。繰り返し同じ球筋を練習することで、体が覚え、逆球は減っていきます。
練習場での工夫ひとつで、持ち球の安定感は大きく変わってきます。飛距離アップを目指す方には、以下の記事もおすすめです。
【徹底解説】ドライバー飛距離アップのための練習と適切なクラブ選びのコツ
●3-2. スイング中に意識すべきポイント
例えばドローをかけたい場合は、体の回転でボールを包み込むようなイメージや、ややクローズスタンスでフェースを閉じ気味に保つことなどが効果的です。どんな動作を意識すれば持ち球が安定するか、自分の中で明確な感覚を言語化・再現化しておきましょう。
●3-3. プロでも打ち分けない!だからこそ1球種を極める
左右どちらも打てる技術が理想とはいえ、ラウンド中に状況ごとに球筋を変えるのはリスクが高くなります。多くのプロもコースでは“基本は持ち球だけ”でプレーしており、それが安定感と結果につながっています。だからこそ、まずは自分に合った持ち球をしっかり磨き、信頼できる武器に仕上げることが最優先なのです。
■まとめ:迷わず打てるドライバーで、コース攻略をもっと楽しく!
コースで迷わず自信を持ってドライバーを振り切るには、自分の「持ち球」を理解し、それを前提にしたマネジメントを身につけることが不可欠です。「真ん中へ…」と曖昧に打つのではなく、「この球筋でここを狙う」と明確に決めて打つことで、スイングは自然に振り抜きやすくなり、OBや大ミスも激減します。
「ドライバーをもっと安定させたい」「コースで自信を持って振り切れるようになりたい」と感じた方は、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。
28 Golf Studioでは、初心者から中級者まで、それぞれの課題に合わせたドライバーショットの指導や実践的なコースマネジメントのレッスンを行っています。期間によっては無料体験レッスンを開催していますので、公式サイトからお気軽にお問い合わせください。