ストロークを安定させる練習方法!パッティングの基礎から徹底解説
パターは14本のクラブの中で最も使う頻度が多いのですが、アマチュアの方はほとんどパターの練習に時間を費やしていないことが分かっています。その根本には【フェースをボールに当てることがそれほど難しくない】という意識があると思います。そのため、どうしてもショット練習を優先してしまいがちです。しかし、3パット以上がコースで出てしまう方はパターの重要性を再確認して、今回紹介するストロークを安定させる練習方法を実践してみてください。
パターを真っ直ぐ打つための手軽な練習方法については過去の「パター練習は効果抜群!自宅でできる練習方法を紹介」を参考にしてみてください。
1.適切なボールの位置
パッティングの基本は適切な位置にボールを置くことです。適切な位置は左目の真下ですので、スタンス(足を広げた幅)の中心よりやや左側に置くということになります。まずはセッティングの見直しから始めてみましょう。反対に、ボールを右側に置いてしまうと、アイアンのようにボールを上から打ち込んでしまうことになり、その結果、ボールが跳ねて真っ直ぐ転がりにくくなってしまいます。
2.ボールの位置を確認する方法
左目の下に適切にボールがあるかを確認する方法は、左目の前でボールを持って真下に落とした際に、あらかじめセッティングしておいた地面のボールに当たるかどうかです。当たれば正しくセットできていると考えましょう。当たらない方はボールの位置がズレていますので、再度正しいボールの位置を探してみてください。
3.手首が折れてしまわないように注意
パッティングで非常に多く見かけるミスは【手首が折れる】ことです。インパクトで手首が折れてしまうと方向性と距離感が安定しません。インパクトで手首が折れるということは、クラブを手で動かしてしまっているということです。パッティングはショットのようにクラブを高く振り上げる動作はありませんが、軸を中心とした胸の回転運動であることに変わりはないので、胸や背中の大きな筋肉で体を回転させるのが理想的な動きです。
3.頭の位置を動かさないように注意
ボールの位置を正しくセットできたら胸の回転でパターを振り子のように動かしていきます。正しい振り子の動きを再現するためには、頭の位置を変えないことに注意が必要です。よく起こりがちなミスはボールを打ってすぐにカップの方を見てしまうことです(これ本当に多いです)。ボールの行方を追いかけてカップを見てしまうと、必ず頭の位置が動いてしまいます。アドレスから最後までカップを向かない。という強い意識が大切です。
4.頭を動かさないための練習方法
頭の位置を動かさないようにしても、自分では動いているかどうか案外わからないものです。動いていないと思っていても、実は気づかないうちに動いてしまっています。頭を動かさない練習方法として、頭を壁に付けたままパターを打つという練習がオススメです。
5.パッティングを安定させるアドレス
パッティングを安定させるために1番大切なことはアドレスです。具体的には【アドレスの際に胸の前でバランスの良い三角形をつくる】ことです。三角形というのは、両肩からクラブを握っている手を線で繋ぎ、それを鏡などで面で見た時にバランスのよい綺麗な三角形になっているかということです。綺麗な三角形の形はパッティングを安定させるために非常に大切です。
三角形をキープするコツ
- 手首が折れないようにする
- 脇を空けないようにする
- 肘を曲げないようにする
この三角形をキープしながら、身体の軸を中心に胸を回して両腕を動かしていきます。テイクバック(クラブを上げていくこと)の際も、フォロースルー(ボールに当たって振り抜いていくこと)の際もこの三角形を変えないことが大切です。胸を回してパッティングする動きは三角形を作る意識から身についていきます。
アドレスで胸の前にバランスのよい三角形を作ったら、軸を中心に胸を回し、三角形をキープしながら両腕を動かします。そうすると、腕とヘッドの運動量が均一になりますので、ストロークの再現性が高くなり、結果的にショートパットの方向性がグンと良くなります。パターに悩まれている方は、是非この動きを意識してパッティングをしてみてください。